株式会社エナリス、神栖パワープラント合同会社、ゼロワットパワー株式会社が中心となりサステナブルなバイオ燃料調達を進めていくための企業共同体、JAPAN CONSORTIUM FOR SUSTAINABLE BIOFUEL GENERATION(JCSBG)を設立いたしました。
パーム油は、東南アジアなどの熱帯地域に生息するアブラヤシから取れる油です。ほかの植物性油脂と比べて加工しやすく安価なため、食品から化学品まで幅広く使われており、世界の植物性油脂原料の中で最大の生産量となりました。しかし、市場規模が拡大する一方で、パーム農園がある地域において、農園開発に起因する環境問題や児童労働・強制労働などの人権問題が危惧されています。JCSBGは、バイオマス発電燃料として、パーム油の持続可能な調達を目指すことは社会的責任であると考えています。
人々と地球環境を尊重するサプライヤーから責任ある方法で生産されたパーム油調達を目指し、ステークホルダーと協働して調達方針に即した調達に努めてまいります。今後も、パーム油が持続可能な油脂原料として世界に受け入れられるよう、責任あるパーム油調達を推進していきます。
■固定価格買取制度に基づく事業計画策定ガイドライン
固定価格買取制度に基づく事業計画策定ガイドラインの改正(2019年4月改正)により、すでに運転を開始している発電事業者に対し、持続可能性(合法性)の確保に関する自主的取組を行うことを条件として、2年間(2021年3月まで)の経過措置(RSPOなどの認証基準取得猶予)が認められています。
本コンソーシアム参加事業者は、自主的取組の一つとして経過措置期間における行動指針のもと、コンソ―シアムに参加し、活動を行っております。
1.「持続可能なバイオ燃料発電コンソーシアム」を組織し、環境NGOや関連事業者などのステークホルダーと定期的に意見交換を行い、持続可能性を高める努力をする。また、資源エネルギー庁に対し、定期的にコンソーシアムの活動状況の報告を行う。
2.パーム油最大の産油国が、RSPOと同様の取り組み(MSPO:マレーシア / ISPO:インドネシア)を国の制度として構築し、環境、人権、労働問題に積極的に取り組むことに賛同する。
3.液体バイオマス燃料供給者と協力し、MSPOなどの認証を受けた農園、搾油工場、製油工場を含めたサプライチェーン全体にわたり分別管理するための自主管理方法を確立し、トレーサビリティの確保された燃料をFIT用発電事業に使用する。
4.本行動指針に反する行為が認められた場合、該当事業者はFIT発電停止を含めた資源エネルギー庁の指示や指導に従う。
以上